下部消化管内視鏡(大腸カメラ)

 

先端にカメラのついた管(大腸ファイバー)を肛門から挿入し大腸、小腸末端をリアルタイムで観察します。
持続する下痢や腹痛、下血の原因検索などの精密検査や健診にて便潜血陽性を指摘された2次健診、内視鏡的なポリープ切除などのために行われます。
 ポリープ等の病変があれば必要に応じて生検(一部分をつまんで組織を採取し顕微鏡の検査に提出)や切除(ポリープ切除)を行います。当院ではポリープ切除も原則同時に行いますが大きさや進行度などにより基幹病院や入院施設を有する施設での施行が望ましいと判断した場合は観察や生検のみとさせて頂くことがあります。

 

手順

@    検査説明同意書

 検査説明・同意書を用いて説明をさせていただきます。

A    事前検査(術前検査)

 安全に行うために全身状態や感染症、生検やポリープ切除を同時に行うための止血機能を調べる血液検査を検査数日前に行います。

便秘の強い方などは腹部レントゲンを、心臓の持病のある方は心電図を行うことがあります。

B    前処置:

 大腸カメラは大腸を空の状態で検査する必要があるため、数日前から下剤を内服、前日には検査食を摂取、当日に腸管洗浄液を約2リットル飲んでから検査を行います。

 腸管洗浄液はご自宅で飲んで頂き、予約時間30分前に来院される方法で行っておりますが、不安のある方はトイレ完備の専用前処置室を用意してありますので午前中からクリニック内での前処置を行うことも可能です。

C    検査

 検査着に着替えて頂き、検査台に臥位(上向きに寝て)になって頂きます。

 検査前に血圧、酸素飽和度を測定・記録します。

 左側臥位(左横向き)に体位を変えた後、腸の動きを止める筋肉注射を行います。

 肛門に局所麻酔薬のゼリーを塗ってから大腸カメラを挿入し検査を開始します。

D    検査後

 検査・治療内容に合わせた検査後の注意事項の説明をいたします。