大腸ポリープ切除(日帰り手術)

 

近年、飲酒、食事の欧米化などにより大腸がんが非常に増加しています。大腸がんのほとんどは大腸ポリープ(腺腫性ポリープ)が大きくなり癌化することが知られています。このため定期的な内視鏡検査を行い、大腸ポリープ(腺腫性ポリープ)の段階で切除することにより多くの大腸がんを予防することができます。また、大腸ポリープを経ずに発生するタイプの大腸癌も定期的な内視鏡検査で早期発見することにより根治的治療を行うことができます。

 

当院では比較的安全に切除可能と判断されるポリープは検査と同時にその場で切除する日帰り手術を基本としています、日帰り切除可能なポリープの目安としては大きさが直径15mm前後程度までです。

切除方法は内視鏡的粘膜切除術(EMR,endoscopic mucosal resection)と言われる術式を中心に行います、具体的にはポリープの下に生理食塩水を注入し浮かせた状態にして、スネアーと呼ばれる金属の輪をかけ高周波電流を流しながら輪を締めていき切除します。切除後はクリップと呼ばれる装置で切り口に血止めの処置を行います。ポープ切後を行った方は治療後に止血剤の点滴を約30分させていただきます。また術後10日前後は合併症予防のため運動、アルコール摂取を控えて頂くようお願いしています。

 

また下記のような場合は日帰り切除をせずに生検(一部分をつまんで顕微鏡検査に提出)を行います。生検検査の結果をふまえて基幹病院に紹介させていただきます。

@大きなポリープや太い有茎性ポリープ(ポリープに茎があるタイプ) 、大腸内で横に広がっていくタイプのポリープ(側方発育型ポリープ、LST)は切除後に大出血や消化管穿孔の危険性があり、入院や入院設備のある施設での切除が望ましいと判断した場合

Aポリープの一部もしくは全体が既に癌化しており切除しても癌が残存し後日外科的な手術が必要となる可能性があると判断した場合

ポリープが大きく切除後に大出血や消化管穿孔の可能性があり入院での切除が望ましいと判断した場合やポリープの一部もしくは全体が既に癌化しており切除しても癌が残存し後日外科的な手術が必要となる可能性があると判断した場合は改めて、連携基幹病院に紹介させていただきます。

当院は安全で患者様の負担をできるだけ抑えた検査・治療を行うことにより大腸癌の予防、早期発見を心がけています。外来治療の範囲を超えるような治療は行っておりません、ご了承お願いします。
 また、このように安全に対して細心の注意を払っておりますが、負担を伴う医療行為であるため、ある一定以上の確率で偶発症が起こり得ます(日本内視鏡学会の報告によれば0.069% 約1450検査に1件)。内視鏡検査・ポリープ切除後出血が続く、強い腹痛が出た等の症状が出現したらすぐに対応させて頂きます。